ワタリンガ  (2083)

九州以南および本州、四国の温暖な地域に分布する。同属(Earias)のアカマエアオリンガやベニモンアオリンガと似た色彩だが、本種は前翅外縁の紫褐色帯が幅広く内側に突出する箇所がある。前縁に沿った斑紋も独特だ。分布地域ではアオイ科の綿やオクラの害虫として知られるが、全国的にはほとんど無名で情報も乏しい。図鑑によると綿の栽培との結びつきが強いようで、綿作の衰退とともに見られなくなったらしい。

●データ
撮影日 / 平成29年5月30日
撮影地 / 徳島県板野町
全長(翅端まで) / 約1p
カメラ / Panasonic Lumix FZ1000 + RAYNOX DCR-150